前回、投資ルールを決め直した話を書きました。
決めたからには、条件に合う銘柄を毎日自動で探したい。そう思ってSBI証券のスクリーニング機能を開きました。
そこで、自分のルールが矛盾していることに気づきました。
ルールをスクリーニング条件に翻訳する
まず、自分のルールとSBIの項目を突き合わせてみました。
| ルール | SBIの項目 | 可否 |
|---|---|---|
| 現物で買える金額 | 最低投資金額 | ⭕ |
| A. 25日線の向きと位置 | 株価移動平均乖離率 | ⭕ |
| B. −1σ〜中心線 | ボリンジャーバンド | ⭕ |
| C. RSI 70未満 | RSI(14日) | ⭕ |
| D. 出来高増加 | 出来高増加率6日/25日倍率 | ⭕ |
| E. 理由を3行で説明できる | — | ❌ |
思ったより揃っていました。
特に「出来高増加率6日/25日倍率」は発見でした。直近6日の出来高平均を、過去25日の平均で割った値。1.0倍を超えていれば「平均より増えている」が機械的に判定できます。ルールDのために用意されたような指標でした。
ここまでは順調でした。
そして、矛盾に気づいた
条件を入力していて、手が止まりました。
- A:株価が25日線の上にある
- B:−1σ〜中心線付近にいる
ボリンジャーバンドの中心線は、25日移動平均線そのものです。
つまりBは「株価が25日線の下、もしくは同じくらい」と言っていて、Aは「上にある」と言っている。
同時には成立するわけがない…。
なぜ気づかなかったか?
ルールを書いた時、AとBは別々の頭で書いていました。
Aは「上昇トレンドの銘柄を買いたい」。
Bは「高値掴みを避けたい」。
どちらも正しいのですが、片方は上を見ていて、片方は下を見ていた。 文章で並べている限り、両立しないことに気づけませんでした。
数値を入力しようとした瞬間に、初めて分かりました。
どう直したか
株価移動平均乖離率(25日)で統合しました。
乖離率25日:−3% 〜 +7%「25日線の少し下から、少し上まで」。これが自分の言いたかった「中心線付近」でした。
そして「25日線が上向き」はSBIで直接指定できないので、
乖離率75日:0%以上株価が75日線の上にある=中期トレンドが上向き、で代用しました。
もう一つの罠
条件を組んで、検索してみました。79件。
夜にもう一度開いたら、103件になっていました。
条件は何も触っていません。
原因は、データの更新タイミングでした。SBIのスクリーニングは、場中は1時間ごとに再計算された「現在値」ベースで動きます。引け後になると、その日の終値で確定します。
つまり場中に見ていた79件は、まだ動いている数字での暫定結果でした。
僕は日足で判断するので、正しいのは引け後の数字です。
平日は本業があるので、どのみち夜にしか見られません。結果的に生活リズムと合っていました。
98件を30件にした
別の日、スクリーニング条件をそのままに検索したら98件出ました。
多すぎる。。。3分では捌けません。
一つずつ変えて、件数を見ていきました。
| 変更 | 件数 |
|---|---|
| そのまま | 98 |
| 出来高増加率 1.0倍 → 1.2倍 | 30 |
これだけで3分の1以下になりました。
1.0倍は「平均と同じ」でも通ってしまう。1.2倍にすると、出来高がはっきり増えている銘柄だけが残ります。ルールDの趣旨からすると、こちらのほうが正確でした。
最終的な条件
基本
- 市場:東証プライム+スタンダード+グロース
- 最低投資金額:〜100万円
- 時価総額:300億〜3,000億円
流動性
- 平均売買代金(20日):1億円以上
テクニカル
- 株価移動平均乖離率(25日):−3% 〜 +7%
- 株価移動平均乖離率(75日):0%以上
- RSI(14日):40 〜 65
- 出来高増加率6日/25日倍率:1.2倍以上
RSIを「70未満」ではなく「40〜65」にした理由
ルール上は70未満ですが、30台以下は下落トレンドの真っ最中です。下限を設けないと、逆張り候補ばかり出てきます。
平均売買代金を入れた理由
板が薄い銘柄だと、逆指値が滑って想定より下で約定します。損切りルールが機能しなくなるので、これはルールの前提条件でした。
件数そのものが情報かもしれない
条件を触っていないのに、73件だった日と98件だった日がありました。
これは相場全体の状態を映しているのかもしれません。多くの銘柄が「25日線付近で、出来高を伴って、RSIが極端に偏っていない」という状態にある日と、そうでない日がある。
まだ分かりませんが、毎日の件数を記録しておくことにしました。数ヶ月分たまったら、何か見えるかもしれません。
ルールは、机の上では完成しない
前回の記事のタイトルは「僕の投資ルールは、まだ完成していない」でした。
書いた時は、使っているうちに合わない部分が出てくるだろうという意味でした。3ヶ月くらい運用してから、修正することになるだろうと。
実際には、使う前に矛盾が見つかりました。
文章で書いている限り、AとBは両立しているように見えた。数値に落とし込もうとした瞬間に、破綻が露出した。
ルールを言語化すると穴が見える、と前回書きました。今回分かったのは、その先です。
言語化してもまだ見えない穴が、実装すると見える。
このスクリーニングは、まだ使い始めたばかりです。実際に条件に合う銘柄を買えたのかどうかは、追って書きます。
※本ブログは個人の投資記録であり、特定銘柄の推奨や投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。



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