僕の投資ルールは、まだ完成していない

投資の考え方

前回、信用取引で220万円を失った話を書きました。

あの記事を書きながら、ずっと引っかかっていたことがあります。

「ルールがなかったから負けた」のではない。ルールはあった。

でも改めて自分の投資を書き出してみたら、とんでもない穴が空いていました。

今回は、その話です。


僕がやっている投資

まず、自分がどうやって投資しているのかを整理します。

  1. 世の中の流れを想像する。 これからは○○が来るよね、と自分で納得できるものを探す
  2. その関連銘柄をピックアップする
  3. チャートの形で判断して買う
  4. 時に決算も読む

平日は本業があるので、全銘柄の決算をじっくり読む時間はありません。だからテーマで候補を絞って、最後はチャートで決めるというやり方に落ち着きました。

これで1年目は+90%になりました。だから、間違ってはいないと思っています。

今あったルール

書き出してみると、これだけありました。

エントリー

  • 日足で判断する
  • 移動平均、ボリンジャーバンド、RSI、出来高を見る
  • 過去に反発したところで買う
  • 急騰している銘柄は押し目を待つ

サイズ

  • 1銘柄あたり100万円くらいまで
  • 同時保有は5銘柄程度
  • 現物で買えない金額は買わない

利確

  • 数%の含み益が出たら、σ線を目安に逆指値を置く

……ちゃんとあるじゃないか、と思いました。

問題は、ここから先でした。

消えていたルール

損切りが、ありませんでした。

正確に言うと、昔はあったんです。

以前は「−4%で損切り」と決めていました。でも最近の相場はボラティリティが大きく、ダマシが多い。4%程度ではすぐに刈られてしまって、機能しなくなっていました。

だから、外しました。

そして、代わりのルールを決めないまま運用を続けました。

ここです。ここが穴でした。

ルールは、壊れた瞬間に置き換えないといけない。外したまま放置すると、そこだけが「裁量」になります。

そして裁量の判断は、含み損が大きくなるほど鈍る。

100万円の損失を、その場で確定させる決断ができる人は、たぶんほとんどいません。僕はできませんでした。

利確は自動、損切りは手動だった

もう一つ、書き出してみて初めて気づいたことがあります。

実行方法
利確逆指値を入れる → 自動
損切りその時に判断する → 手動

これ、勝ちは自動で小さく確定して、負けは手動で無限に伸びる設計です。

期待値で考えれば分かります。平均利益には上限があるのに、平均損失には上限がない。

どれだけ勝率が高くても、いつか吹き飛びます。

6月は、その「いつか」でした。

「期待値で考える」なんて言いながら、自分の売買ルールの期待値がマイナスに設計されていたことに、2年間気づいていませんでした。

決め直したルール

というわけで、全部決め直しました。

エントリー:必須条件

これを満たさないものは、どれだけ良く見えても買いません。

  • 現物で買える金額であること
  • 決算日まで2週間以上あること(決算はまたがない)
  • 損切り価格を先に決められること
  • テーマの根拠を、一次情報で1つ以上示せること

最後の条件は、SNSを根拠にしないためです。

エントリー:加点条件(3つ以上で買い)

  • A. 25日移動平均線が上向きで、株価がその上にある
  • B. 過去に反発した水準、または −1σ〜中心線付近にいる
  • C. RSIが70未満
  • D. 出来高が平均より増えている
  • E. 上がる理由を3行で説明できる

BとCが「押し目を待つ」の実装です。今まで感覚でやっていた部分を、数字にしました。

ちなみにこの基準があれば、6月のキオクシアは買えていません。 RSIも位置も、完全に条件外でした。

損切り

損切り価格 = 買う根拠にした反発点 − 2%

そして、買った直後に逆指値を入れる。

固定%をやめた理由は、銘柄ごとにボラが違うからです。「反発したから買った」なら、「反発点を割ったら間違いだった」が自然な結論になる。買った理由と、降りる理由が対応します。

一番大事なのはタイミングです。含み損が出てから決めようとすると、また同じことになる。判断力が一番高いのは、まだ何も起きていない時なので。

利確

  • +10%で半分利確、残りはσ線でトレーリング

「半分売る」は、以前に決算前の銘柄でやって成功しています。実績のあるやり方を、明文化しました。

サイズ

  • 1銘柄 最大100万円
  • 同時保有 5銘柄まで
  • 信用取引は、当面使わない

信用取引をいつ再開するか

「二度とやらない」とは書きません。たぶん守れないので。

代わりに、再開の条件を決めました。

  1. 新しいルールで、現物のみで6ヶ月運用する
  2. その間、逆指値を一度もずらさない・取り消さない
  3. 月次の振り返り記録が6回分ある
  4. 損切りを実際に執行した経験が3回以上ある

最初は「資産が500万円に戻ったら」と考えていました。

でも、よく考えたらそれは危険でした。

500万円に戻った時の自分は、6月の直前とまったく同じ状態にいます。 順調に増えて、ルールが機能している実感があって、「今の自分ならいける」と思っている。

前回の記事に自分で書いた通りです。危ないのは負けている時じゃなく、勝っている時でした。

だから条件を、金額から行動に変えました。

特に4番が大事だと思っています。ルールを作っても、損切りが発動しない相場が続けば、それは「守れた」のではなく「試されなかった」だけなので。

金額が戻ることと、自分が変わることは、別の話です。

もう一つ決めたこと

投資のルールではありませんが、これも書いておきます。

  • SNSを判断材料にしない
  • 保有している銘柄について、SNSで検索しない

6月にキオクシアへの期待が膨らんだのは、明らかにSNSの影響でした。みんなが盛り上がっているのを見て、自分の判断だと思い込んでいた。

これは、環境の問題です。意志で防げるものではないので、そもそも見ないことにします。

このブログは、ルールを作り直す記録です

正直に言うと、このルールが正しいかどうかは分かりません。

3ヶ月使ってみて、合わないところが出てくると思います。その時は直します。

ただし、直すのは月1回の振り返りの時だけ。

負けた直後に変えるのは、改善ではなく動揺なので。

タイトルの通り、僕の投資ルールはまだ完成していません。たぶん、この先もずっと完成しないと思います。

でも今度は、変えた記録を残します。

いつ、なぜ、何を変えたのか。それが残っていれば、少なくとも「いつの間にかルールが消えていた」ということは起きないはずです。

前回はそれで220万円を失ったので。


※本ブログは個人の投資記録であり、特定銘柄の推奨や投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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